こんにちは。かよこ(@kayoko_chima)です。
近ごろ風疹に感染した人が増加しているというニュースが飛び込んできます。
妊娠中は特に心配ですよね!
私は今まで3度の妊娠を経験しておりますが、血液検査では2度も「風疹抗体の数値が高い」と再検査された経験があります。
そもそも、なぜ数値が高くなるのか?や、妊娠中の風疹感染についてまとめました。
風疹抗体の数値が高いのはなぜか?
私の場合は、幼い頃に風疹に感染したことがあるので、風疹の抗体を十分持っていました。
風疹抗体は、※HI法で「256倍」でした。※下記のMemo参照
高い抗体数値と診断され、速やかに再検査がおこなわれました。
再検査が必要な理由
高い数値の場合になぜ再検査をするのかと言うと、
- 過去1~3カ月以内に感染したのが原因なのか
- 以前に感染したものが抗体数値を上げているだけなのか
- 風疹にかかった人が近くにおり、一時的に抗体数値が上がっただけなのか
もし過去1~3カ月の感染であれば、胎児への影響が考えられる為、感染時期を調べるために再検査をします。
ただ、256倍だと高い数値と判断するのは主治医によって違うようです。
主治医によっては再検査しない場合もあるし、再検査する場合でも「多分大丈夫だと思う」と言われることが多いです。
風疹の抗体検査とはどういうものなのか
8倍未満・・・ 免疫を保有していないため、風疹含有ワクチンの接種が推奨される。
8倍・16倍・・・過去の感染や予防接種により風疹の免疫はあるが、風疹の感染予防には不十分。よってワクチン接種が推奨される。
32倍以上・・・ 風疹の感染予防に十分な免疫を保有していると考えられる。ワクチンの接種は、基本的に必要ない。
再検査で何がわかったのか
再検査では、抗体をさらに詳しく調べるIgG・IgM検査があります。
風疹ウイルスに対する抗体の中には、IgM抗体とIgG抗体があります。 IgM抗体は、感染症の急性期に体内で産生される抗体です。通常、風疹にかかると、症状が出始めて4~5日ほど経過すると血液検査でIgM抗体が陽性となります。
IgG抗体は、急性期からやや遅れ、回復する時期(回復期)に体内で産生される抗体です。通常、風疹にかかった場合、症状が出始めてすぐと回復期(約2週間後)の2回血液検査を行い、ペア血清で抗体価を比較して、風疹ウイルス感染の診断を行います。
引用:NIID国立研究所
主治医から詳しく教えてもらったのですが、
この抗体検査をすれば、最近(過去1~3カ月)の感染なのか、過去の感染なのかがわかるよ。
私の場合、再検査HI法での風疹抗体価は128倍
IgM判定は(-)、抗体指数0.80未満
つまり陰性ということで、過去1~3カ月以内の感染ではありませんでした。
ちなみに3人の妊娠時期の風疹検査状況は・・・
1人目は256倍 再検査で128倍の陰性
2人目は128倍
3人目は256倍 再検査で128倍の陰性
1人目と3人目がまったく同じ状況でした。
妊娠初期に風疹に感染すると胎児にどんな影響があるの?
風疹の免疫が不十分な妊娠初期の女性が風疹に感染すると、胎児にも感染し、障害を持って生まれてくる可能性が高くなります。
難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の症状があります。赤ちゃんのこれらの病気を先天性風疹症候群といいます。
先天性風疹症候群を発症する可能性は、妊婦が風疹を患った時期により違いがあります。
妊娠7週以降・・・難聴と網膜症のみを持つことが多くなる。
妊娠20週以降・・・異常なしとの報告が多い。
厚生労働省によると、先天異常の発生は、妊娠12週までの妊娠初期の初感染に最も多くみられるとされています。
これから妊娠を希望する人へ
風疹の予防接種を受けましょう
妊婦の風疹感染予防として、自分だけではなく、パートナーも一緒に風疹抗体検査や予防接種を受けることをおすすめします。
風疹の予防接種を受けていない世代がいる!?
ちなみに、うちの旦那には、私の妊娠初期に麻疹・風疹の予防接種を受けてもらいました。
義母に母子手帳を確認してもらったところ、風疹の予防接種欄がそもそも”ない”!!
<出典:広島テレビ>
旦那は、昭和51年6月生まれの男性。これにドンピシャで該当していたため、風疹の予防接種を受けていなかったのです。
<出典:広島テレビ>
昭和54年4月2日~昭和62年10月1日生まれの世代も予防接種を受けていない人が多いです。
私は昭和61年生まれなので、この世代に当たります。やはり予防接種は受けていませんでした。
風疹の予防接種費用はどのぐらい?
病院によって異なりますが、だいたい6,000円から8,000円ぐらいが相場です。
旦那が受けた内科では、「風疹だけの予防接種と、麻疹・風疹の予防接種の2種類」がありました。
お住まいの地域によって、助成金が支払われることがあります。
例えば、私の住んでる地域の場合だと、
- まず風疹の抗体検査を役所で受ける(無料の場合が多い)
- 抗体の数値が低ければ、予防接種を自費で受けに行く
- 抗体検査の検査結果(証明書)を役所に届ければ、後日助成金が支払われる
ここで大事なポイントが、「私は抗体を持っていません。だから予防接種を受けました」という証明がないと、助成金は支払ってもらえません。
旦那のように、母子手帳で判断して予防接種を受けた場合、現在保有している抗体の数値を示すものがないので、残念ながら自費になりました。
朗報!!風疹予防接種が無料化に
定期予防接種の機会がなかった現在39~56歳の男性を対象に、2019年から21年度末までの約3年間、全国で原則無料でワクチン接種を実施する方針を発表した。
対象は、1962年4月2日~79年4月1日に生まれた男性。
これらの男性は抗体保有率が約80%と他の世代より低く、予防接種法上の定期接種に位置付けて原則無料化し、東京五輪が開幕する20年7月までに85%以上へ引き上げることを目指す。
ワクチンを効率的に活用するため、対象者はまず抗体検査を受け、結果が陰性だった場合に限って予防接種を受ける。18年度第2次補正予算などにより、抗体検査も原則無料にする。
対象者は居住地の市区町村内の医療機関で抗体検査や予防接種を受けるが、企業の勤務者は、職場の健診の際に抗体検査を受けられるようにする。
yahooニュースより
これから妊娠を希望する人にとっては、いいニュースですよね!!
風疹の流行を阻止するためにもとても有効な対策だと思いました。
まとめ
私のように、もともと抗体を持っていても「感染の可能性がある」と言われてしまうとたちまち不安になってしまいます。
大丈夫なことも多いので、落ち着いて主治医の指示に従ってくださいね。
風疹に関する知識をもっと深めたい方、妊娠中に風疹に感染すると赤ちゃんにどういう影響があるのか詳しく知りたい方は、この漫画がおすすめです↓↓
ドラマ化もされた「コウノドリ」、4巻では先天性風疹症候群を患っている子どもの話が載っています。
参考にしてみてくださいね。
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